2012年 11月 16日
「脱・原発依存」の選び方(下)(朝日新聞 11月16日)
広さ約30ヘクタール。柏崎市軽井川の「柏崎・夢の森公園」には大きな池を囲むような森があり、遊歩道が整備されている。カワセミやマガモが生息し、6月にはカキツバタが咲きほこる。
東京電力が約60億円をかけてつくり、2007年に市に寄付した公園はすっかり市民になじんできた。
「こんな施設をつくる時代はもう終わりましたよね」。柏崎市長選が始まった11日、長男(10)と長女(6)を連れ、散歩に来たという市内の会社員男性(39)はつぶやいた。
柏崎で生まれ、育った。84年に試運転を始めた柏崎刈羽原発は子どもの頃から身近だったし、原発で働く人も周りにいた。この公園や東電の広報施設が市内にあって、「市が潤っていいな」と思っていた。
それが、昨年の福島第一原発事故で一変した。「ここでも、いつ事故が起きるかわからない」。子どもに自信を持って「柏崎は安全だよ。柏崎でずっと暮らしてほしい」と言えなくなった。新市長には「大きな公園をつくるより、事故が起きた際の準備にもっとお金を使ってほしい」と望む・・・
(posted by Ben 10people10color)
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