〈Tough〉を探して(8)〈原発住民投票・元町長 笹口孝明さん〉(asahi.com 1月12日)
「ありがとう」「つくらんで、よかったね」。旧巻町の笹祝(ささいわい)酒造社長、笹口孝明さん(63)は会合で、久しぶりに会う人からよく声をかけられる。見知らぬ人が、酒屋に「笹祝の社長にお礼を言っておいて」と伝言する。
お礼は、町に原発ができなかったことに。昨年3月の福島第一原発事故の後、より頻繁に届くようになった。
新潟市西蒲区の旧巻町は、東北電力の原発建設計画をめぐって30年以上揺れていた。そこで住民団体「巻原発・住民投票を実行する会」の代表を務め、1996年1月に町長に選ばれた。そして、全国で初めて住民投票で原発建設の賛否を問うた・・・
・・・原発の安全性は「純科学的」に結論が出るはずなのに科学者に賛否両論があり、決めてくれない。ならば――。「民主主義、主権在民で、みんなで決めるしかない。一部の人の利害ではなく、一人ひとりが責任を持って町の将来を決めるべきだ」・・・
(posted by Ben
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