日中は真夏のように暑い日だった。
サウンドパレードに先立ち、13時から新潟市中央区の東公園でリレートークや寸劇、そして音楽演奏が行われた。
その際既に人数は120、130人は集まっていたと思われる。15時からのパレードには終始150人前後の市民が連なって歩いていたことから考えると、途中出入りした人々を含め参加者の合計は200人を超えていたのではないだろうか。
あの暑さで、あの距離で、長時間に亘って、またこれまでの新潟における脱原発デモの参加人数から考えても、今回の参加人数は、新潟での脱原発意識の高まりを充分に示し得るものとなったのではないだろうか。
もちろんその背後にあるのは、このアクションを企画運営してきた方々の努力と労力だろう。
何よりも、ピースフルでカラフルなサウンドカーと共に行われたサウンドパレード。
これにより、デモに、パレードに、たくさんの人々から親近感が沸いただろうことに全く疑いがない。
そしてパレードのコース。
確かに厳しい残暑の中、新潟駅~万代1周~万代橋~東堀~白山公園、というコースは長距離であった。
この点が参加者への負担になったことは否めないが(注:途中参加自由だった、飲み物の配布も行われた)、
このコースは新潟市中央区での主要な繁華街を網羅したものであるから、多くの人々にアピールできたという点で成功したというべきだろう。
今回の結果が、何か大きな成果として、短期的に直接的に結びつくことはなかなかないかも知れない。
しかしながら、新潟での脱原発への意識、点が線となり、線がうねりとなる、この一連の動きを醸成することもまたアクションの1つの目的であるのだから、今回のパレードは全く及第点ではないだろうか。
個人的には、今回のパレードは雑多感があって本当に良いと思った。
パーカッションとDJによるレゲエ音楽のサウンドカー、例によりノボリが集う労働者のグループ(政治的な姿勢に賛成を覚える点は多い、しかし非常に個人的だが「"労働者こそが"原発を止められる」とのトーク展開には違和感を覚えた・・・)、そしてたくさんの人々。
デモにおけるこの雑多の感覚は、今私たちにとって何か大変大切なもののように感じられ、その中に身を置くということに、私はどこか大きな安らぎを見出すのであった。
私はもちろん次回も参加しようと思っている。
そしてそれまでの間にもできることを、たとえそれが少しずつではあったとしても、していきたいと思っている。
特に福島原発事故以降、3.11以降、この一連の脱原発アクションにおいて満足するというのは余りにも難しいことだろう、しかしどうしてもそこに向かっていかなければならない。
それは、私たち自身の為に、子どもたちの為に、未来の為に、私たちと共に在る風土の為に。
(by Ben
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